カンボジアのまさと(masato_ogiwara)です。
5月20日(土)と5月21日(日)の二日間に渡り、カンボジアの首都プノンペンにあるスラム街「ホワイトビルディング(White Building)」こと「ブディン」へ潜入してきました!
潜入といってもいきなり突撃したわけではなく、特別な機会のもと入ることができたので、興味本位での潜入は本当に危険です。(当方では一切責任を負いません。)
僕は現在カンボジア在住5年目になりますが、このホワイトビルディングはいろいろなカンボジア人の友人から、「危険な場所だから昼間でも行っちゃいけない」と言われていた場所だったので、建物の中に入るのは今回が初めてでした。
今回はそんなホワイトビルディングの建物の写真や映像を撮影してきたので一部紹介します。
ホワイトビルディング(White Building)とは
このホワイトビルディング(White Building)とは、もともと1960年代に建てられた集合住宅で、当時はアーティストや学者などの人が暮らす、時代の最先端をいく場所だったようです。
しかし、ポルポト政権によって大虐殺が起きた結果、優秀な人たちは全員殺されてしまい、この建物だけが現代まで残りました。
そんなホワイトビルディングは、2015年によってカンボジア政府が建物の修理をすることを発表しましたが、住民のほとんどが新しい家を見つけることができないという理由で拒否をしていました。
それが今月(2017年5月)に多くの世帯が国土整備、都市化、建設省(Ministry of Land Management, Urban Planning & Construction)の提案している1平方メートルあたり1400ドルの補償に合意するようで、ついにホワイトビルディングの取り壊しが現実味を帯びてきました。
ホワイトビルディング開発計画(引用元:Khmer times)
- 全21階建ての建物を建設予定
- 3階建ての駐車場有り
- 1階部分を商業施設
- 5階まで宿泊施設
- 9階以上は日系企業が管理
ホワイトビルディング(White Building)内の様子
現在動画提供の話し合い中により、まだ中の映像が公開できません。
もし制作会社の方でご興味ある方がおられましたら、フェイスブックもしくはツイッターの方からご連絡ください。
中の写真の一部は僕のインスタグラムでも公開しています。(一部削除済み)
潜入してみた感想
知り合い誰に相談しても「興味本位では絶対に行かないほうがいい」と言われていたこのホワイトビルディング。
カンボジアに来てからずっと建物の中が気になっていましたが、ようやく取り壊される前に中に入ることができました。
初めての潜入で、僕が感じたことは以下のとおり。
- 異世界感が半端ない(プノンペンとは思えない雰囲気)
- 外国人を見る目が街なかと比べ厳しい
- 衛生環境が劣悪で悪臭がひどい(途中から頭痛がやばかった)
- 子どもや赤ちゃんは多国籍
- 電線の整備がされていないのでとても危険
- 60歳以上の大人と10歳以下の子どもが多い気がした
- 多くは明らかな貧困層だが、訳あり?富裕層も一部いる気がした
- 興味本位での突撃は絶対にダメ(特に夜)
普段の活気溢れるプノンペンからは想像しがたい現実がこれほどまで身近にあることを知り、まだまだ知らない世界があることを改めて実感。
カンボジアは遠くない過去に暗い歴史を抱えており、その傷跡が今もなおこのホワイトビルディングには残っているような気がしました。
僕は今後も何度か行くことがあると思うので、また続報を少しずつ更新していきたいと思います。
2017/05/21現在はまだ潜入の様子を公開できていませんが、動画や写真は公開できる状態になった時に、こちらの記事にアップしていきます。