カンボジアのまさとです。
僕は2018年5月でカンボジア生活6年目を迎えました。
これまでのカンボジア生活を振り返ってみると、まだ5年しか経ってないの?と感じるくらいにいろんなことがありました。
時系列で見てみるとこんな感じ。
- 2013.5 片道切符でカンボジアに来る(日本食レストランとBARを経営)
- 2014.3 新卒入社した会社を退職
- 2014.4 フリーランスとして独立(Webでの副業に出会う)
- 2014.6 色々あり貯金が尽き日本へ出稼ぎに
- 2014.6 所持金10円で日雇い労働開始(毎朝4:30起き)
- 2014.9 カンボジアに戻るも色々なことが起こり全財産を失い借金を背負う
- 2014.10 カンボジアで就職活動(当時の給料$300/月・週6・8時間勤務)
- 2015.1 アブローダーズの記事がきっかけで独立、Global Grow Cambodia創業
- 2015.1 Field of Zero発足
- 2015.3 学生向けスタディツアーを企画・催行(1名)→大赤字
- 2015.4 カンボジアソフトテニスナショナルヘッドコーチ就任
- 2015.5〜現在 報道メディア、スタツア企画催行(30名)、日カン交換留学の仕組みづくり、JPOPイベント企画、岐阜県多治見市の地方創生プロジェクト発足、10回のソフトテニス国際大会出場、岐阜県海外展開アドバイザー就任、ブログ開設など
細かいところは端折ってるので少ないですが、こうやって振り返ると本当にいろいろなことにチャレンジして、ほとんどが失敗に終わっています。笑
今考えると、経験もお金も知識もスキルも人脈もないのに、よくチャレンジしたなとも思います。全財産を失い借金も経験したけど。笑
そこで今回は、そんな2014年6月と9月に全財産を失った経験から僕が学んだことや独立に向けての心構えを、これから独立を目指す同世代に向けて紹介したいと思います。
僕は失敗しなくていい失敗を何度も繰り返してしまったので、同世代でこれからチャレンジする人は同じ失敗をしないためにも、ぜひ読んでみてください。
自分が社長(トップ)であるという意識を持つ
企業に属しているとなかなか自分がトップである意識を持つことって難しいですよね。
いざ独立してみると、いかに企業という看板に守られ助けられていたかを痛感します。
独立するということは、起業する場合でもフリーランスでも自分がトップになるということです。
ここで自分がトップである自覚と覚悟がなければ、主体的にビジネスを考えたり、一緒に仕事をする仲間を見つけることはできません。
自分が決めたルールは何がなんでも守る
独立をすると誰も自分のことを叱ってくれたり注意をしてくれません。
そのため、自律することが大切で、「自分ルール」を設定することが必要です。
それは、自分で決めた約束さえ守れない人に、だれかとの約束を果たすことなんてできないから。
ここでの自分ルールの決め方は、長続きできないようなルールでは意味がないので、「自分の当たり前レベル」をワンランクあげるような内容がオススメです。
例えば僕の場合は、
毎日5:30に起きて仕事をする(独立前は飲食店を経営していたこともあり、夜型の不規則な生活だったから)
というルールを課して、何がなんでも毎日5:30に起きて仕事をしていました。
(しかし、結果的に疲れの蓄積により免疫力が下がり、デング熱にかかったことで終了。→無保険だったので病院にかかれず自力で回復。笑)
▼ポイント
自分ルールは環境や状況に応じて変更ありにしておくのがベスト。→ただし、自分の都合のいいように変更し始めると堕落するのでダメ。
仕事の報酬(お金)の話は事前にする
僕が二度もカンボジアで全財産を失ったのは、お金の話を事前にしないまま仕事を受けてしまったからです。
こういうことって実は結構よくある話で、同年代で独立している仲間の半分くらいは経験しています。笑
特に独立したては仕事がないこともあり、足元を見られがちです。しかも、実績もないので、お金の話となると自分からは言いにくかったりしますよね。
しかし、そんな時こそ仕事欲しさにすぐに安請け合いしてしまうのではなく、事前にお金の話をきちんとしておくべきです。
これは一つ目の見出しでも紹介しているように、「自分がトップである自覚」を持っていれば、会社に迷惑がかかってしまうというような他人事ではなく、自分の生活が危うくなるという自覚もできるので、お金の話をきちんとできるようになることは、自分がトップであることの自覚を持つことと同義です。
▼ポイント
結局誰が悪いの?っていう話をするとこれは相手ではなく、自分なんです。
自分が納得しなければ仕事を受けることも始めることもないので、事前にお金の取り決めをしないで仕事を受けて遂行してしまった自分に非があるので、相手のせいにするのはよくないです。
自分で切り開く想いと勢いが必要
独立を公言すると周りは応援してくれます。
しかし、これはあくまで「応援」であって基本的には「助けてはくれない」ということを理解しておきましょう。
もちろん中には神様のような人もいるので、仕事を振ってくれたり、食事をご馳走してくれたりする人もいますが、それを期待してしまうのはNGです。
絶対に自分の力で切り拓いてやる!という想いと勢いがなければ、全財産を失い、借金をしてしまった時点で夢を諦めることになります。
「困ったらだれかが助けてくれるっしょ〜」みたいなノリでやると応援してくれる人にも失礼ですし、それまで助けてくれた人にも失礼なので、まずは自分自身で切り拓く!という強い気持ちが必要です。
▼ポイント
結果的にだれかが助けてくれることはありますが、あくまでそれはラッキーの話。自分自身で切り拓く力こそが自分の糧になる。
孤独と貧乏に耐える
僕は独立してから1年以上は超絶貧乏だったので、だれかとご飯に行くとか遊び行くということができませんでした。
どれくらい貧乏だったかというと、
- いつも水を買う商店で水を100リエル(約2円)値上げされて大げんか
- 一日の食事は甘いコーヒー(約75円)を朝から晩までちびちび飲むだけ
- たまにローカルご飯(約100円)を贅沢としてお昼に食べるのみ(1日一食は基本)
- 路上でパーティーしている知らないカンボジア人の集団に混じりご飯をいただく
思い出すだけですごい貧乏時代を過ごしたなと思います。笑
今思えば笑い話ですが、当時は本当につらかった。笑
こんな極貧時代を生き抜くことができたのは、数多くの経営者の先輩、家賃が払えないのに「家賃の支払いはいつでもいいよ!」というアパートの大家さんがいたり、見ず知らずの僕に食事を恵んでくれたカンボジア人がいたおかげでした。
▼ポイント
お食事の誘いや飲み会の誘いはありましたが、お金がないのでまったくいけず、友だちもたくさん失いました。
自分の無力さを認め先輩経営者にアドバイスをもらう
独立するときというのはたいてい「俺ならなんかできる!」とか「俺ならこんなことやんなことを実現できる!」みたいな根拠のない自信に満ち溢れています。(僕だけ?笑)
しかし、この自信というのは本当に根拠のないただの自信なので、結局何も成し遂げられず出端を折られます。
特に20代で特別なスキルや経験がないのに独立するということは、そもそも社会経験すらまともにないので無力に決まっています。
なので、大切なのは「自分が無力であることを認め、信頼できる先輩経営者のアドバイスを素直に受け止める」ことです。
僕は自信満々に独立したものの、二度も全財産を失い、自信を奪われたどころか夢も希望も失いました。
しかし、その時にはカンボジアで出会った信頼できる経営者の方がいたおかげで、自分の軸を作り直し、軌道修正を行い、生き延びることができました。
どうせ初めは失敗する
これは僕だけかもしれませんが、どうせ経営者一年目やフリーランス一年目というのは、小学一年生のようなものなので失敗します。
小学一年生の僕が自分がドッチボールが強いと意気込み、小学六年生に勝負を挑み、顔にボールを当てられて泣いて帰った経験と同じです。
そりゃあ最初からうまくいけばだれだって苦労しませんが、最初なんてわからないことだらけなので失敗するに決まっています。
この「どうせ最初は失敗する」ということがわかっておけば、自分が独立した時にも「やっぱり失敗したか!想定内!ははは!」という切り替えができるので、背水の陣みたいな感覚はありません。むしろ失敗をすることが独立のスタートのようなもの。
どんなに素晴らしい経営者でもみんな最初は一年生からスタートで、少なからずなんらかの失敗を経験しているはず。力まずいこう!
全財産を失って借金しても死ななければオッケイ!
結果的に僕が独立して3年目を迎えて思うことは、死ぬこと以外はかすり傷で、全財産を失って借金しても、死ななければオッケイ!ということです。
漠然と独立したい!と思っていても、自分にスキルも経験もなければ独立するのは怖いと思います。
しかし、こんな失敗ばかりの僕でも、いまでは人から借りたお金をきちんと返し終わり、少しずつですが前進できています。
僕は決してみんな独立しよう!なんてことは言いませんが、もし独立してチャレンジしたい!という想いを持っているのであれば、早めにやるべきだと思います。
なぜならそれは、サラリーマンとしての生き方と経営者(フリーランス)としての生き方というのはやることも違えば、考え方も全然違うから。
もっと言えば、年齢を重ねれば重ねるほど諦める理由が増えていくから。
以下の記事では独立というテーマではないですが、20代でチャレンジを先延ばしにして諦めてしまう理由を紹介しています。
独立はたしかに苦労もするし、孤独も味わうし、惨めな思いもいっぱいするけれど、人生はネタ作りだと思うので、世間的に若いと言われる20代の時くらい、人目もはばからず、やりたいことやっちゃえばいいと思います。
僕はまだまだチャレンジ中なので成功しているとは言い難いですが、一つだけ言えることは、もしまた全財産を失うことがあっても、また絶対に立ち直れるということです。
長くなってしまいましたが、これから独立したいと考えている同世代の人の参考になれば幸いです!
頑張ります!