カンボジアの経済特別区(SEZ)とは|カンボジアビジネス最新情報

カンボジアのまさとです。

現在カンボジアには経済特別区といわれるエリアがあります。

きっとカンボジアへの進出を検討されている方は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

そこで今回は、カンボジアにある経済特別区(SEZ)について紹介します。(情報参照元:ジェトロカンボジア

経済特別区(SEZ)とは?

(引用元:ジェトロカンボジア)

 

そもそも経済特別区って何か?ということから説明していきます。

この経済特別区とは、Special Economic Zoneの頭文字をとってSEZ(エスイーゼット)と呼ばれており、SEZの定義は以下のとおりです。

 

  1. 面接が50ヘクタール以上
  2. 経済特別区管理事務所が設置されている
  3. すべてのインフラを供給している(電力・下水・給水・排水処理・固形廃棄物・環境保護etc..)

 

カンボジア国内には現在全部で39箇所のSEZがありますが、主に日系企業が入っているSEZは以下のとおりです。(その他の地域のSEZに入っておられる日系企業さんもおられます)

 

  • プノンペンSEZ
  • シハヌークビルSEZ
  • ポイペト地域のSEZ
  • バベット地域のSEZ

 

経済特別区に入るメリットとは?

 

きっと企業の方が気になっているのは、


経済特別区(SEZ)に入るメリットって何があるの?

 

ということだと思います。

この経済特別区への入居企業は、カンボジアの国から優遇措置が受けられます。

以下では、その優遇措置について解説します。

 

法人税の免税

 

始動期間+3年間+優先期間=最大9年間(軽工業は8年間)は、法人税(一般企業20%)の免除を受けることができます。

 

※注意※

始動期間:最初に利益を計上した年、もしくはFRC取得後に売り上げを計上した年から3年間のどちらか短い期間のこと(最大3年間)

優先期間:予算法規定の投資金額と業種により最大3年間(軽工業は最大2年)のこと(現時点では重工業と軽工業で分類)

 

輸入関税の免税

 

輸入関税は商品によって異なりますが、輸入関税の税率は0%、7%、15%、35%と4種類あります。

輸入関税が免税されるものは以下のとおり。

  • 輸入加工型QIP(原材料・建設資材・生産設備)
  • 国内市場型QIP(建設資材・生産設備)

 

※注意※

QIP(Qualified Investment Project)とは、投資プロジェクトに対して発給されるもので、投資許可を得たプロジェクトは自動的に優遇措置が付与されるというもの。

 

付加価値税の免税

付加価値税の税率は一律10%ですが、経済特別区への入居企業は業種問わずに、輸入時のVATを免税されます。

 

※注意※

国内調達の場合にかかるVATは、取引時に一時的に支払い、還付手続きをすることで免税される。

 

 

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