支援を実現することの難しさ

カンボジアのまさと(masato_ogiwara)です。

今回この【急募】使わなくなったボールをカンボジアへ寄付していただけませんでしょうか?の記事を読んでくださった方々からたくさんの方からカンボジアチームのために

「寄付をしたい!」

というご連絡をいただきました。

「カンボジアのために」と思い、ご連絡をくださる方が多いことは本当にありがたく嬉しいことです。

しかし、実際にこのような形で寄付を募ってみて、寄付を実現するまでには絶対にクリアにしなくてはいけない難しい課題があることが浮き彫りになりました。

この難しい課題を双方が理解していないと、

「こっちは支援してあげたいと思っているのに、どうしてそんな対応なの?」

と間違った誤解を生んでしまう可能性があります。

そこで今回の寄付を募って感じた「支援を実現することの難しさ」について書きます。

 

寄付を実現するために起こる問題点

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今回に限ったことではありませんが、これまで想いを持って支援のご連絡をくださる方がたくさんいる中で、「ある問題」がクリアできず、実際の支援の実現に至らないケースがありました。

それはボールをカンボジアに届けるための「輸送コストの負担」です。(今回で言えば日本国内の一箇所に取りまとめる場所への郵送コスト)

いつもこの、

「輸送コスト」を誰が負担するのか?

というところで実現のハードルを越えることができません。

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もちろんボールを寄付してくださる人の立場であれば、

「ボールをこちらが寄付するから、輸送コストはカンボジア側で持つべき」

というご意見が至極真っ当ではありますが、輸送コストも決して安くなく、まだまだ活動予算の少ないカンボジア側で負担し続けるのには限界があります。

 

また輸送していただいた場合にカンボジア側では、

「受け取り手数料」「関税(かからないケースもある)」

の二つが発生し、今のところ僕が毎回全額負担をしているという状況もあります。

 

そこには、カンボジア側の「支援してほしい」という思いと、日本で支援をしてくださる方の「ボールの支援はできるけれど、輸送コストを負担してまでの支援はできない」という双方の微妙なズレがあります。

 

今回も中高生のフォロワーの方たちが積極的に「支援したい!」という連絡をしてきてくれましたが、やはりこの「郵送代の負担」の部分がどうしてもクリアにすることができず、実現まで至らないというケースが本当にたくさんありました。

 

想いを持った若い世代の多さにとてもびっくりしたのと同時に、とても嬉しいと感じた反面、それを実現する術を見つけられていない自分たちに非常に残念な気持ちになりました。

現状打破するためには「教育と雇用」問題を解決する必要がある

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このような寄付を募ると、

「いつまで支援してもらうつもりだ!」

とか

「そんなに支援に甘えてばっかりでなくて自立しなくてはダメだ!」

と言われることがあります。

そのおっしゃる内容は的を得ていますが、それが現在のカンボジアソフトテニス連盟には、まだできない状況です。

もちろんずっと支援をしてもらって活動を続けることは現実的ではないので、近い将来には自立した活動にする必要があります。

 

日本的に考えれば対策はいくらでもあるかもしれませんが、ここはカンボジアでありカンボジア人特有の国民性も考慮しなくてはいけません。

 

この問題というのは、カンボジアにおけるソフトテニスだけの問題ではなく、国全体としての問題でもあると思います。

そのため、これらの現状打破をするためにはもっと根本的な「教育」の部分と、お金を回すための「雇用」の部分を改善していかなければいけません。

本末転倒しないために

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僕自身2年間この活動を続けて来てお金をもらわない背景には、カンボジアのソフトテニス連盟の状況や選手の苦しい生活を実際に見続けて来ているということがあります。

きっと彼らは僕が「毎月〇〇ドルください。」といえば、なんとかして支払ってくれると思います。

しかし、僕がコーチだからとそのお金を受け取ってしまえば、その分ソフトテニスを頑張っているメンバーの中から、国際大会へ出場できる選手が減ってしまい兼ねません。

それでは本末転倒です。

 

僕がやりたいことは、

「ソフトテニスのコーチで自分が生活できるようにすること」

ではなく、

「ソフトテニスをカンボジアに根付かせて競技人口を増やしていくこと。カンボジアで海外普及のモデルを確立し、他の国でも通用するソフトテニスの海外普及方法を考え、オリンピック種目への加入を実現させること」

なので、自分で生きていくお金は自分でなんとかしています。

 

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これまでカンボジアチームにご支援くださった方々には全員、このような状況へのご理解をいただき、「輸送コストを負担してでも支援したい」とおっしゃっていただいた結果、支援が実現して来ました。

 

定期的にご支援をしてくださる日本ソフトテニス連盟、東洋観光様はじめ、多くの個人様や団体様がご協力くださり、中にはハンドキャリーで日本からカンボジアへ届けてくださる方もいました。

 

特に、日本の学生ソフトテニス連盟からカンボジアナショナルチームへでは、学生連盟のメンバーを中心に一年間という長い時間をかけ、ボールの寄付と輸送費の寄付を募り、カンボジアチームへの寄付を実現してくれました。

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決して安く無い輸送費であるにも関わらず、ご支援してくださった皆様

本当にありがとうございました。

まだまだカンボジアチームが自立した活動にするためには時間がかかりそうです。

 

今回ブログを通して寄付を募らせていただいて、「輸送コスト(郵送コスト)」の課題が浮き彫りになりました。

 

この課題に関しては現状どうすることもできないため、日本のまとめる場所までの郵送代をご負担いただくことに対してご理解をいただき、その上でご賛同いただけるのであれば、 寄付をしていただければ幸いです。

将来のソフトテニスの未来を担う世代である、中高生のフォロワーの皆様が積極的にご連絡をくれるのを見ていて、ソフトテニスの未来はとても明るいと感じています。

今、僕にできることを一生懸命やりますので、ご賛同いただける方からのご連絡を引き続きお待ちしております。

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