カンボジアチーム

僕の役割は「日本流」を広めることではなく、「カンボジア流」を確立すること

カンボジアのまさと(masato_ogiwara)です。

僕はカンボジアのナショナルチームのコーチをしていて、

「どうやって教えているの?」

と聞かれることがあります。

僕がカンボジアソフトテニスナショナルチームのヘッドコーチになった理由 でも紹介していますが、僕はカンボジア人にあまりテクニック的なことや戦術的な事は基本的に教えません。

その理由は、国際大会の試合を見たことがある人であれば分かると思いますが、世界のトップである日本と韓国ではフォームもプレースタイルも違うからです。

カンボジア人らしい発想を生かしたい

 

そのため、僕はカンボジア人にはカンボジア人にあったフォームや戦術があると感じているため、いわゆる「日本流」「韓国流」当てはめる必要はないと思っています。

この以下の動画を見て貰えば分かると思いますが、カンボジア人は「後衛」と「前衛」と分けることなく、どっちも行うので、まるで硬式テニスのようなフォーメーションです。

これはソフトテニスでは新しいスタイルで、今後もしかしたらうまくハマっていく可能性も秘めています。

そう考えた時に僕が日本人だからという理由で「日本流」に染めてしまうことは非常にもったいなく、ソフトテニスの多様性を考えた際には、「カンボジア流」を確立させることが重要だと考えています。

初めてダブル前衛が出てきた時に、ソフトテニス界に衝撃を与えたように、世界各国育ってきた背景や過ごしている環境の違いから生まれた発想や創造力を大切にすることで、よりソフトテニスが多様化し、見る人もプレーする人も面白くなり、より世界へ普及していくものだと思います。

とは言ってもコーチとしての役割はそれだけでないので、僕が練習を通して彼らに伝えようと意識していることが一つだけあります。

僕が練習で彼らに伝えようとしていること

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僕は練習の種類は2つしかないと思っています。

それは

  1. 意識しても出来ないことを意識してできるようにすること
  2. 意識してできることを、無意識にできるようにすること

です。

しかし、クメール語(カンボジアの言葉)がヘタクソな僕にはこれを言葉にして伝えることができないので、どうしたらそれを僕の行動で伝えられるかを考えながら、一緒に練習をするようにしています。

僕のやり方が正しいかどうかは分かりませんが、僕は自身の経験から「教えてもらう」ことよりも、「自分で気付き、自分がわかるまでやってみる」ことで身につくものの方が大きいと感じているので、ひとまずこのやり方で取り組んでいます。

トライアンドエラー。

それを徹底してやってきた結果、最近彼らの練習している様子がちょっとだけ変わり、「意識しても出来ないことを意識してできるようにする」ように、練習へ取り組んでいるような気がします。

ソフトテニスは本当に国民性がよく出るスポーツなので、ぜひ11月に日本で行われるアジア選手権へいろんな人に見に来て欲しいです!

もしくは僕の投稿している動画を見て、少しでも国際大会の雰囲気を感じてみてください!

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