カンボジアチーム

ボールの寄付を募ることに対してご意見をくださる方に読んでほしいこと

カンボジアのまさと(masato_ogiwara)です。

昨日、【急募】使わなくなったボールをカンボジアへ寄付していただけませんでしょうか?という記事をアップして、カンボジアチームのためにボールの寄付を募りました。

それからというもの、多く方が拡散にご協力をくださったおかげで、すでに20件近くのお問い合わせをいただくことができました。

短時間でこれほどまでに反響があると思っていなかったので、ソフトテニスをする人たちの想いの大きさを改めて感じました。

投稿をシェアしてくださった方々、ご連絡をいただいた皆様ありがとうございます。


しかし!

今回おそらくソフトテニスをしていない方々?も多くブログを見てくださっているようで、

「なぜ使い古しのボールを募るのか?」

「輸送コストなどを考えれば、お金の寄付を募って新しく購入した方がいいのでは?」

とか、中には

「カンボジア人に使い古しを渡すのは失礼じゃないか?」

という意見もありました。

今回僕がお金の寄付や新球ではなく、使い古したボールを募るには理由があります。

今後もいくつかこのような意見をいただくことがあると思うので、この記事でその理由を説明していきます。

ソフトテニスのボールは決して安くない

ソフトテニスは中体連で人気のあるスポーツの一つなので、比較的安価でできるスポーツだと思われていますが、ソフトテニスのボールは決して安くありません。

ソフトテニスのボールを販売しているメーカーの販売価格は以下の通りです。

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ソフトテニスのボールが一個472円であるのに比べ、硬式テニスは1個約122円になります。

この価格で比較すると、ソフトテニスのボールを1個買うのとほぼ同じ価格で、硬式テニスのボールを4個買うことができる計算になります。

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使わなくなったボールを募る理由

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現在カンボジアソフトテニス連盟では、ソフトテニスのカンボジア全土への普及のために、支援いただいたボールやラケットを、農村や地方に住む子どもたちに渡し、定期的にその地域にカンボジア人コーチを派遣し、ソフトテニスを教えるという活動をしています。

これからソフトテニスを始めるという子どもたちにとって、ボールが新品でなくてはいけないとか、使い古しのボールでは上手くならないか?と言われれば、そうではありません。

なぜなら地方のテニスコート自体がまだスタンダードなものではないので、まずは「ボールが一球でも多く打てる」ということが、子どもたちにとっても、ソフトテニスを根付かせるために必要なことだからです。

カンボジアでは手に入れることのできないソフトテニスのボールだからこそ、一球でも多く打ちたいと思っている彼らにとっては、ボールの数が必要です。

今のカンボジアメンバーにとっては、

「良いボールで質の高い練習をすること」

ではなく、

「一球でも多くボールに触れる機会を増やすこと」

の方が大切なので、お金を寄付していただいて、新球を買って少ないボールで練習するということよりも、使っていないボールをたくさんいただいて、一球でも多く打てるようにしたいという背景があります。

ボールは割れるまで使う

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きっとソフトテニスをしている人であれば、ボールをどのレベルまで消耗したら使わないか?という基準をなんとなく持っているのではないでしょうか。

逆に彼らはまだソフトテニスを初めて間もないということもあり、その基準を持っていないので、どれくらいになったらボールを『使わない』かといえば、それはボールが割れた時だけです。

また、彼らは特にボールの希少性を理解しているので、変形してもボールが使えなくなるまで使います。

そのため、日本でソフトテニスをする人にとって『使わない』レベルのボールは、カンボジアでは十分まだまだ『使える』状態であり、もっと言えば『使い古し』でありません。

セカンドハンドみたいなもので、新品じゃないけれど、使えるものをカンボジアで再利用する。

物を大切にする彼らを一番近くから見ている立場だからこそ、今回のこの状況をなんとかしてあげたいと思い、今回ボールの寄付を募らせていただいています。

まずはこのような状況を理解いただけますと幸いです!
引き続き宜しくお願い致します!

【急募】使わなくなったボールをカンボジアへ寄付していただけませんでしょうか?カンボジアのまさと(masato_ogiwara)です。 今日本には約500万人以上のソフトテニス愛好家がいると言われています。 ...